PICK UP ACTRESS 山賀琴子

PICK UP ACTRESS 山賀琴子

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「あいの結婚相談所」で帰国子女の所員役
英語混じりでかわいく面白く見えるように

 
 

――連ドラは3本目で、今回の「あいの結婚相談所」はコミカルですね。山賀さんは帰国子女の橘シャーロット麻理子役ですが、演じ方は今までと違います?

「違いますね。前作まではリアルな感じだったのが、今回は『こんな人いるの?』みたいな(笑)。そういう人たちばかり出てくるので、私も現実味はあまり考えません。リアルではなくてもいいから、麻理子がかわいくて面白く見えるようにしたいです」。

――自分でオンエアを観ると、そうなってますか?

「1話のときは正直、自分のなかで麻理子のキャラクターをどうやったらいいのか、わからない部分があって、大げさにやるのを躊躇していたところをオンエアを観ても感じました。最近は現場がすごく楽しくて伸び伸びできているので、徐々に面白くなっていくと思います」。

――帰国子女の役は「逃げるは恥だが役に立つ」に続いてですね。

「そうなんです。でも、今回のほうが帰国子女ゆえのおかしさがあります(笑)。ルー大柴さんじゃないですけど言葉がところどころ英語混じりになって、誰に対してもあっけらかんとしています」。


――「All right. オッケー。頑張る」とか。

「そこは最初どうしようかと思いました。台詞を言いながら『英語をしゃべらないと』みたいな気持ちになってしまって……。最近はあまり深く考えず、気負わないようにしたら楽しくなって、英語で発言することに抵抗感はないですね」。

――発音には気をつけつつ?

「それはすごくあります。こういうシチュエーションのときはどういう感じで言葉を発するのか? ネイティブの方に話を聞いて、台詞の英語部分を読んでもらった音声データを送ってもらって、何回も聴いて、めちゃリピートしてます」。

――そこはコメディといえどもリアルに?

「はい。コミカルでも現実に絶対いない人に見えたら意味がないので。帰国子女のお友だちにもいろいろ聞きました」。

――山賀さんは実際は帰国子女ではないんですよね?

「海外には何回か行ったことはありますけど違います。でも、たまに初めて会った人に『帰国子女っぽい』と言われます。なぜだがわからないんですけど、性格ですかね(笑)?」。

――母校の青山学院大学には帰国子女が多かったのでは?

「青学にはたくさんいるんですよ。普通に学食で隣りの席にたぶん帰国子女の方々がいて、英語混じりの日本語で話していたりします。だから、英語が会話に出てくるのは実際あることだと思います。リアクションが英語混じりの人もいました」。


――今まで撮ったなかで、特に印象深いシーンはどの辺ですか?

「5話のみんなで歌うシーンです。麻理子と真壁はそこで初めて歌ったんですけど、私は歌はそんなに上手じゃないし、『どうしよう?』となっていたら、(山崎)育三郎さんや(前田)美波里さんが『楽しんで元気にやってくれたらいいから』とおっしゃってくれました。それで、いざ歌ってみたら、私の音程がすーごいおかしくて(笑)。1人だけポーンみたいな感じで、みんな笑ってました。恥ずかしかったけど、シーンとしては面白くなったと思います」。

――1話での、情報収拾のために相談者の会社の人とぶつかって手を握って微笑むところも面白かったです。

「あれは最初、色仕掛けでやろうとしたんですけど、私は色気のある目つきとか、うまくできなくて(笑)、途中から路線を変えて、ニコニコした一生懸命タイプでやりました」。

――結婚については、何か考えたことはありますか?

「全然考えてないです。いつかはしたいと思いますけど、すごくしたいわけではないし……。いずれできたらいいかな。『結婚したい』と思える人と出会えたら、それはしたいでしょうけど、今はそういう人が現れる気配もないので(笑)」。


――相手の理想はあるんですか?

「あまりないですけど、自分の父親みたいな人と結婚したいです。父はすごくやさしくて、子どもと一緒にふざけて遊んでくれる人なんです。そういうふうに、ずっと子どもに合わせてくれる人がいいですね。厳しい父親になるより、子どもと楽しめる人。それ以外は別に条件はありません。あと、私が犬を絶対に飼いたいので、動物も好きな人」。

 
 

恋心が重荷になることはあっても
愛が”よこしま”だとは思いません

 
 

――山崎さんが演じる藍野所長は「愛ほどよこしまな感情はない」と毎回言ってますが、その言葉について思うことは?

「相手のことを本当に好きになっちゃったら、恋は盲目というか、生活に支障を来すこともあるかもしれませんよね? 恋心が重荷になって。でも、それはよこしまでもないか。私は愛がよこしまだとは思いません。人間として当たり前の気持ちなので、その台詞に共感はしません。『そういう考えもあるんだな』という感じです」。


――麻理子はどうしてあの結婚相談所で働くようになったのか? みたいなことは考えました?

「考えたことはありますけど、まったく見当がつきません。あそこで働いている人は、みんな謎じゃないですか(笑)。『どうして、そこにいるの?』みたいな感じで。たぶん麻理子はアメリカで育って日本に来て、セレブだから暇つぶしなのかな?」。

――そうかもしれませんね。

「でも、台本を読んだり演じていて思うのは、麻理子も真壁も所長のことが好きみたいですね。シスター・エリザベスに言われたことはやらないのに、所長の命令は何でも聞くし、やる気を持って取り組む。藍野さんリスペクトというか、面白い人だと思って『ついていこう』という気持ちを持っているんだと思います」。

――演じる山崎さんとは「突然ですが、明日結婚します」でも一緒に出演していました。

「はい。でも、一緒のシーンは最終回の最後にみんながギュッと集まる一瞬だけだったので、ガッツリ共演させていただくのは今回が初めてです」。

――現場での山崎さんはどんな感じですか?

「普段はすごく気さくなムードメーカーで、場を盛り上げてくださいます。周りの人の心をほぐすのがすごくお上手なんだと思います。たとえば控室にみんなでいるとき、『豆のお菓子を飛ばすのがうまい』という話になって、(高梨)臨さんと私が口を開けて待っていると、パッと投げて本当に口に入ったんです! そういうふうに遊んでくれるので、撮影もなごやかな感じでやっています」。


――夏場の撮影は暑さがキツいときも?

「今のところ、相談所のなかとか室内の撮影が多いんですけど、本番は音が入るのでクーラーを消すんですね。相談所は空気がこもっているから、すっごい暑いんです。私は衣裳が短くて、いつも脚を出しているから『暑いな』くらいですけど、臨さんのシスターは長袖で全身を覆っているので、すごく大変そうに思います」。

――山賀さんは北海道育ちなので、暑いのが苦手だったり?

「いえ、夏は大好きなのですが、クーラーが効きすぎている部屋が苦手です。最近はカーディガンとかを持ってきて、衣裳の上からそっと着てます」。

――プライベートで夏の楽しみというと?

「海には毎年行ってますけど、今年は今のところ行ってません。基本的に夏は太陽を浴びるのが好きで、いつも『日傘を差しなさい』と怒られます(笑)」。

――タレントさんは日焼けは禁物ですからね。

「帽子やサングラスや日焼け止めをしないでほっておいたら、すぐ顔が黒くなっちゃうので気をつけています。でも日傘を差して歩くのは、自分のキャラに合わないと思って、すごく恥ずかしいんです(笑)」。

――日傘を差すのが恥ずかしい?

「今までそういうキャラじゃなかったから、ムズムズしちゃうんですよね(笑)。でも、紫外線から身を守るために差すようにします」。


 
 


 
 

山賀琴子(やまが・ことこ)

生年月日:1995年1月23日(22歳)
出身地:北海道
血液型:A型
 
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2015年に青山学院大学の「ミス・ミスター青山コンテスト」でミス青山に選ばれ、「Miss of Miss CAMPUS QUEEN CONTEST 2016」で各大学のミスからグランプリに選出。2016年10月にドラマ「逃げるは恥だか役に立つ」(TBS系)で女優デビュー。2017年1月から「突然ですが、明日結婚します」(フジテレビ系)に出演。現在「あいの結婚相談所」(テレビ朝日系/金曜23:15~ ※一部地域を除く)に出演中。フォトブック「KOTOKO BOOK」(扶桑社)が発売中。

詳しい情報は公式HP
 
 

「あいの結婚相談所」

詳しい情報は公式HP
 

 

 
 

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