FRESH ACTRESS 田鍋梨々花

FRESH ACTRESS 田鍋梨々花

PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「Seventeen」モデルから女優デビュー
「コード・ブルー」で天才ピアノ少女役

 
 

――「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」に初めて制服で出たときも思いましたけど、すごくスレンダーですよね。やっぱり食事とか気をつかっているんですか?

「いえ、いっぱい食べます(笑)。焼肉に行くと、大人の人ぐらい食べます」。

――へーっ。「コード・ブルー」が始まってから、周りでも反響はあります?

「ありました。演技をしている私は『普段と全然違うね』と言われます(笑)。普段は元気でうるさいほうなんです」。

――演じている奏が初登場した2話を自分で観たときは、どう思いました?

「テレビに映った自分を観るのが、本当に恥ずかしかったです(笑)。家族は一緒に観ていて、喜んでくれました。2話では緊張してたけど、5話とかにいくにつれて『だんだん上手になっていくね』って」。

――「Seventeen」モデルとしてデビューした梨々花さんですが、女優にも興味はあったんですか?

「そうですね。家でドラマや映画をよく観るので『自分も出たいな』というのはありました」。

――どんな作品を観ていたんですか?

「月9も毎回観てますし、映画だと『黒崎くんの言いなりになんてならない』とか恋愛モノを観ます。あと、『ボルト』というアニメ映画があって、犬が主人公の悲しいお話なんですけど、動物の大切さがわかって印象に残っています」。


――「Seventeen」モデルで女優活動もしている人は多いですよね。

「一緒に撮影している先輩が映画とかに出ていると『すごいな』と思います。同期の八木莉可子ちゃんや杉本愛里ちゃんも、最近は会えてないんですけど連絡は取っていて、ドラマも観てます」。

――梨々花さんは初めてのドラマの現場で悩むことはありますか?

「はい。難しい役で、すごくハードルが高いです。表情が大事になってきますけど、練習していても台詞にばかり集中しちゃうと表情が全然作れなかったりするので、そこがすごく大変だと思いました」。

――奏は最初に「藍沢先生、見~つけた」とか言ってたときは、明るい感じでした。

「普段は天真爛漫なんですけど、やっぱり脳の病気のことがあるので胸が苦しくなったりもします。その差を出さないといけないんです」。

――ピアノが弾けなくなるかもしれない手術の同意書を前に「弾けなくしないで」と目から涙がこぼれたシーンは、自然に泣けたんですか?

「はい。『このタイミングで泣く』とか考えると泣けなくなるので、役に入り込んで自然に涙が出るようにしたいと思ってました」。

――あそこの藍沢先生とのやり取りは、気持ちの揺れがそれこそ表情の微妙な変化に出ていて、引き込まれました。本番前に準備でしていることは何かあります?

「台本を読みすぎると逆にややこしくなったり、いきなり台詞が飛んだりしちゃうんです。だから台詞は事前にちゃんと頭に入れておいて、現場では台本はちょこっと見るだけで、読み込まないようにしています」。

――普段は感情が高ぶって泣くことはありますか?

「『コード・ブルー』を観て泣いてます(笑)。自分が出ているシーンではなくても、冴島さんが流産しちゃったりした5話は最初からずっと泣いてました。映画を観ていても、よく泣きます。『22年目の告白-私が殺人犯です-』は怖くて泣いちゃいました。スリラー系の映画はあまり観てなかったんですけど、すごくリアルでした」。


――奏は“命を取るかピアノを取るか”というところで葛藤していましたが、梨々花さんはそういう状況になったら、どう考えそう?

「奏ちゃんにはそれぐらいピアノが大切なんですけど、私だったら、やっぱり命を取るかな」。

――奏にとってのピアノのような、命より大切なぐらいのものは、梨々花さんにもあります?

「最近は夏休みであまり会えてなかったんですけど、友だちや家族は当たり前に一緒にいても、いなかったら自分1人ではできないことがたくさんあるので、大切だなと思います」。

――ピアノを弾くシーンもありましたが、未経験から3ヵ月練習したとか。スタッフが驚くほど上達が早かったと聞きます。

「家でピアノを借りて練習してたんですけど、本当に未経験だったので最初はすごく難しかったです。だんだん慣れてきたら楽しくなりました。和太鼓をやっていたから、リズム感では役立ちました」。

――和太鼓はいつから?

「小学1年生からです。お姉ちゃんが『みんなと違う習いごとをしたい』と言っていて、親戚に和太鼓の先生をやってる人がいたんです。和太鼓を習ってる人は聞いたことがないから『やってみよう』となって、私も一緒に習い始めました」。

――奏はただピアノを弾けるだけではなく、天才ピアニスト。そう見えるように意識したことはありますか?

「即興で曲を弾いちゃうので、表情を豊かにするようにはしました。あとは本当にピアノが好きな子だから、弾いているときは笑顔になっていることも大事だと思いました」。


 
 

鼻と耳がすごく良くて魚の匂いや
小さな虫の音もすぐわかります(笑)

 
 

――梨々花さんは、自分に天才かもしれないと思うところはあります?

「私、鼻と耳はすごくいいんですよ(笑)。『これは何の匂い』とか、すぐわかります。家に帰って玄関に入ると、お母さんが料理を作っていて、遠くからでも何の料理かわかったりします」。

――カレーとかならわかりやすいけど……。

「『今日は魚』とか、だいたいわかります。何の魚かも(笑)」。

――耳のほうは?

「ちっちゃな音でも聞こえます。虫のカサカサって音でも、すぐピクッとなります」。

――それで得したことはあります?

「去年の夏休みに家にカナブンがよく入ってきたときがあって、カナブンって飛ぶじゃないですか。家族はテレビを観ていて気づかなかったんですけど、お母さんのバッグのなかにカナブンが入り込もうとしていたんです。ちょっと飛んできたときに、私はハッと気づいて、追い払いました」。

――今までの「コード・ブルー」の撮影で、他に特に覚えていることはありますか?

「奏の手が震えるシーンは、脳の病気の震え方があるらしくて、本当のお医者さんが教えにきてくれました。震えたときに動揺しちゃう感じとか、痙攣のシーンも難しかったですね。私は実際に病気になったことがないから、『こういうふうに』と言われても、なかなかできませんでした」。

――初めてのドラマの現場で、自分が知らなかったこともありました?

「カメラが思った以上に多かったです。ひとつのシーンでもいろいろなアングルから撮られているんですね。どこから見られても、ちゃんとした演技ができるようにしたいと思いました」。


――オンエアを観ると本当に初めてとは思えないくらい、役に入ってる感じがします。

「毎回撮る前は緊張しますけど、その日の撮影を一回やってしまえば、ちょっと気持ちがほぐれます。山下(智久)さんも合間の時間に話しかけてくださいます」。

――奏の藍沢先生に対する気持ちは、どんなふうに捉えてます?

「私自身も藍沢先生は奏をかばってくれたり、気づかってくれるので、お医者さんとして『いいな』と思いますけど、奏はそのなかに、やっぱりほのかな恋心を抱いてる感じがします」。

――この夏はドラマの撮影で忙しいかと思いますが、中学生の夏休みっぽいこともしましたか?

「ハンドスピナーが流行ってるじゃないですか。中学の友だちがいろいろな種類を持っていて『楽しいからやってみなよ』と言ってくれて、私も買いました。今、どこに行っても売ってるんですよね。洋服屋さんにも置いてあったり……。そういうので遊んだのは、中学生ならではじゃないかと思います。あと、海にも行きました」。

――泳いできたんですか?

「いえ、泳いではなくて、足だけつかりました。家族で行って、お父さんだけ海に入ってました(笑)」。


――中学生活の1学期では楽しかったことはありました?

「体育祭があって、私の学校は人数が多いので、ダンスが揃うとすごくきれいでした。私は途中から参加して、マスゲームというダンスしか出られなかったんですけど、女子だけで踊って、すごく楽しかったです」。

――徒競走は出れば速いんですか?

「そうですね。去年、ちょっとだけ陸上部に入っていて、その頃は50m走が7秒2とか1でした」。

――中1女子としては、かなり速いじゃないですか。

「今は部活をやめちゃって、全然運動もやってないので、たぶん遅くなってると思います。でも、運動は好きです。走り幅跳びとか大好き。小学校のときは遊ぶ時間によく、みんなでドッジボールとかしてました」。

――ドッジボールもうまくて?

「全然。逃げてばかりでした(笑)」。

――今はハマリものはありますか? プロフィールでは趣味に“カエルグッズ集め”や“絆創膏集め”とありますが……。

「ハマると、とことん集めたくなっちゃうんですよね。今だとハンドスピナーも、いろいろなのを欲しくなっちゃって……」。

――じゃあ、カエルグッズも部屋にいろいろと?

「ありますね。ぬいぐるみとかクッションとか……。筆箱やポーチもカエルです」。

――絆創膏はなんで集めようと思ったんですか?

「最近はだんだん熱が冷めてきちゃったんですけど、小学生のとき、よく指をケガしてたんですね。ハサミで切っちゃったり(笑)。だから絆創膏を何気なく毎日使っていて、『どんな種類があるんだろう?』と思って……。キャラクターのとかじゃなくて、防水とか機能性重視で集めてました」。

――普段のお休みの日はどんなことをしてます?

「友だちと映画を観たり、お買い物をしたり、一般的な感じです(笑)。ピアノもまだ家にあるので、時間があるときに弾きたいと思います」。


――今回のドラマに出て、女優の面白さも実感しました?

「はい。奏ならピアノが命より大切なくらい好きだったり、自分と性格の違う役を『こういう子もいるんだな』って、自分に置き換えて考えたりするのは女優ならではだと思いました。これからもモデルと一緒に女優もやっていきたいです」。

 
 


 
 

田鍋梨々花(たなべ・りりか)

生年月日:2003年12月24日(13歳)
出身地:千葉県
血液型:AB型
 
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「ミスセブンティーン2016」でグランプリを受賞し、2016年10月号から「Seventeen」(集英社)の専属モデルに。DHC「薬用アクネコントロール」、トンボ「VARSITYMATE」、「トンボ学生服」(店頭販促)の広告でモデル。2017年7月から放送中のドラマ「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」(フジテレビ系/月曜21:00~)に天野奏役で出演中。

詳しい情報は公式HP
 
 

「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」

詳しい情報は公式HP
 

 

 

 

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