PICK UP ACTRESS 高橋春織
PHOTO=石垣星児(BLOCKBUSTER) INTERVIEW=小山内凛
4月からZIPファミリーとして「ZIP!」に出演!
「BOOMERS」のコーナーで世の中の流行りを発信中!
――前回HUSTLE PRESSに出ていただいた7カ月前と比べて、大人っぽくなりましたね。
「本当ですか! ありがとうございます(照)。『ZIP!』の生放送終わりで、メイクも服装も『ZIP!』仕様だからだと思います」。
――4月から「ZIP!」でZIP!ファミリーとして出演されていますが、決まったときはどうでしたか?
「最後の審査は実際に『ZIP!』のスタジオでナレーションをするという審査だったんですけど、実際に本番で使っているスタジオの空気を体感して、より一層『出たい!』っていう気持ちが強くなりました。審査が終わってから数日はずっとそわそわしていて、『決まりました!』って言われてうれしかったんですけど、それが休日の夕方とかで、ちょうどお昼寝していたタイミングだったので、寝起きすぎてそこまで喜びの感情を出せなかったです(笑)」。
――一審査では他に何をしたんですか?
「面接とナレーション読みと食レポをやりました。コンビニスイーツでイチゴのクレープが新作として出るからそれを実際に食べて食レポする、みたいな。食レポは今までお仕事でやったことがなかったので、すごく難しかったです。審査が終わっても全然自信がなかったし、今でも一番の課題です」。
――「ZIP!」といえば生放送ですが、これまでに生放送の経験は?
「前にJ:COMの高校野球のダイジェスト生放送番組に出させていただいていたことがあって、一人で45分くらいしゃべり続けるっていうのはありました。とはいえやっぱり、『ZIP!』は朝の有名な情報番組ということもあって、初出演のときは本当にめちゃくちゃ緊張しました……。もちろん事前に打ち合わせをしたり説明を受けていたんですけど、実際に相当めまぐるしく進んでいく現場なので、CM中に『次はこういうのがあるからこういうことを言ってもらいます』みたいな感じでその場その場で説明されることもあり、そのたびにドキドキしっぱなしでした」。
――普段から緊張しぃなんですか?
「緊張はしますけど、『本番に強いタイプだね』ってよく言われます。小学2年生からダンスをやっていたから人前に出る経験はわりと多くて、そこで鍛えられたのかなって思います。ステージに出る直前まではいつも緊張するけど、ステージに出て始まってしまえば緊張は吹き飛んで『楽しい!』っていう感情になります」。
――「ZIP!」の生放送のときは、どういう部分で特に緊張する?
「事前に打ち合わせをしてナレーション読みを練習するんですけど、苦手な単語が一つあるとそこばかり気にしちゃって、『これ間違えずに読めるかな……』っていうことばっかりを考えて緊張しちゃいます。少し前に、クロワッサンとドーナツが一つになった『クロナッツ』っていう商品を紹介したんですが、『クロナッツ』の発音のイントネーションを最初間違えて覚えていて……。正しいイントネーションに直さないといけないのに最初に自分が思ってた方から抜け出せなくなる、みたいなことはよくあります」。
――それはたしかに緊張しそうですね。最初の生放送のときのことは覚えています?
「それが、初日でちょっとやらかしちゃったんですよ……(笑)」。
――何をやらかしちゃったんですか?
「私、『ZIP!』の中でも『BOOMERS』っていうコーナーを担当しているんです。その日は珍しく本番中もずっと緊張しちゃって、とにかく初日だからっていうことで『BOOMERS』を無事に終わらせることだけを考えていたんですよ。で、他のニュースを聞いているときにワイプで抜かれることがあるんですけど、それを忘れていて、まわりをキョロキョロしちゃっているのを抜かれてしまって……。その場でスタッフさんに『春織ちゃん、ワイプで抜かれてるからちゃんとニュース見てね』っていわれて、『すいません(泣)』ってなりました」。
――「BOOMERS」のことで頭がいっぱいだったんですね。
「そうなんです……。『BOOMERS』のコーナーでは噛まずに無事終われたんですけど、自分の担当以外のところでやらかしちゃいました」。
――「BOOMERS」はどんなコーナーですか?
「世間で流行っているものを紹介するコーナーです。インスタグラムにアップするようなオシャレなお料理だったりファッションだったり、どちらかというと女子向けの流行りを紹介しています。ロケや別のスタジオでの収録パートと、生放送パートの二つで構成されているんです。少し前にナイトプールの特集があって、実際にナイトプールへロケに行って、遊びに来ている人たちに取材をしたんですが、そういう外でのリポーター的なこともすごく難しくて……」。
――どのあたりが難しい?
「やっぱり、その場で初めて会った一般のお客さんなんかはテレビに対しての壁もあるし緊張もされているので、いかにリポーターが和ませて、いい発言を引き出せるかっていうところです。でも、それを引き出すのってすごく難しくて、自然にいいコメントが出てきたときなんかはもう心の中でガッツポーズですよね(笑)。『待ってました!』って」。
――今まで「BOOMERS」で紹介した中で一番楽しかったのは?
「ファッションネタですね。HUNTERっていうブランドのかわいいレイングッズを紹介したときに、全身コーディネートをして自分でレッドカーペットを敷いて一人ファッションショーをするっていう企画をやったんです。私自身ファッションがすごく好きで、私のインスタを見たディレクターさんが『ファッションネタやれたらいいね』って言ってくださっていて、それを実現できたことが何よりもうれしかったですし、すごく楽しくて……。自分でサングラスとか小物を用意したり、服によって髪型を自分で変えてみたりして、自分らしさを出せたのかなって思います」。
――春織ちゃんのファッションのこだわりを教えてください!
「こだわりって言うのかわからないですけど、自分の中でピンと来たものがあったらお母さんに相談して自分で作っちゃいます。作るというか付け足すって感じかな。この前、肩ヒモ部分に蝶々のワッペンがついているかわいい黒のワンピースを見つけたんです。ほしいから買おうかなって思ったんですけど、家に似たような黒のワンピースがあるからどうにかできないかと思ってお母さんに相談したら、かわいい蝶々のワッペンを買ってきてくれたんです。それを自分で縫いつけたらすごく満足のいくお洋服になりました。それ以外でもお母さんが普段からいろいろ作ったりアレンジしたりしてくれるので、いいなと思った服があってもまず『これ、お母さんなら作れるんじゃないの?』って考えちゃうんですよ。そうやって自分のスタイルを作っちゃいます」。
――カッコいい! 「BOOMERS」で流行りを紹介していますが、春織ちゃん自身は流行に乗れるタイプですか?
「あんまりみんながワイワイ寄っていくようなところへ自分から行こうとはしないタイプです。ファッションに関しても同じで、人とかぶるのが好きじゃなくて……。街を歩いていて、何人も同じような格好をしてる人を見かけると、いくらそれが流行っているとはいえ私はいいかなって思っちゃいますね」。
――流行りはチェックするけどあえて乗らないんですね。
「取り入れるにしてもどこか自分なりの個性がほしいから、そのまんまじゃなくてワンポイントだけ取り入れるとかします。あ、でも、食べ物はわりと影響されやすいかもしれません(笑)。みんながインスタに上げているかわいくておいしそうなかき氷の写真を見て食べに行きたくなったりします」。
失敗したりネガティブなことがあっても、
自分の中で我慢して昇華させちゃうことが多いなって
――さて、ZIP!ファミリーの春織ちゃんの、実際のファミリーについても少しお話を聞ければと思います。家族は仲よしですか?
「誕生日はみんなで揃ってご飯を食べるっていうことをちゃんとやっているくらい、仲よしです! 家族愛にあふれていると思います」。
――お母さんはどんな人?
「結構ズバズバとものを言うタイプ。私もよく言われます」。
――「ZIP!」を観て何か言われたりも?
「そうですね。朝から起きているので、私が出るときはほとんどいつも観てくれます。『今日はよかったね』って褒めてくれるときもあれば、『今日の食レポはぜんぜんダメじゃん』って言ったりするときもあります。今まで映画に出たときとか、演技について何か言われることはなかったんですけど、『ZIP!』に出るようになってから言われるようになりました。そこに父も便乗して『食レポはまだまだだな』って言ってくるんですけど、それはちょっとムカッときます(笑)」。
――お父さんもズバズバ言う人なんですか?
「ぜんぜんそうではなくて、ただ母に便乗しているだけです(笑)。父は基本やさしいけど、こだわりが強い人。たとえば、家のリビングのソファの座る位置が決まっていたり……。20年も一緒にいるからもう慣れたけど、あまりにも父が頑固すぎて口喧嘩みたいになるときはたまにありました」。
――口喧嘩するんですね。
「はい。でも、ほとんどないです。私は末っ子で、兄と姉を見て育ってきたから、姉と父の喧嘩を横目で見ながら『こう言ったら怒るんだな』とか、幼いながらに知識を蓄えてきたので(笑)。イラッとしても私が何も言わなければすむ話だから、心の中で抑えていました。面倒くさがり屋なんです」。
――性格はお父さん似ですか?
「どちらかというと母に似ていますかね。自覚はぜんぜんないけど、この前母に『我慢強いところとか似てるよね』って言われました」。
――お父さんにイラッとしても我慢してきたんですもんね。
「それもあります(笑)。あと、失敗したりネガティブなことがあっても、自分の中で我慢して昇華させちゃうことが多いなって思います」。
――お兄ちゃんやお姉ちゃんとはどんな感じですか?
「兄はもう社会人で8歳も上なのでさすがに一緒に遊びに行ったりはしないですけど、仲はいいです。一人で釣りばっかり行っています。姉とはよく一緒に遊びに行きますね。ご飯を食べに行ったり……。夏真っ盛りのときはサーフィンに誘われました。それは断ったんですけど(笑)」。
――最後に、春織ちゃんにとって家族ってどんな存在ですか?
「本当に一番近い存在なので、悩み事があったら包み隠さず全部話せるし、自分の娘のことを思って最善を尽くしてくれる素晴らしい両親です。こうして芸能のお仕事をできているのも家族の協力と応援ありきなので、いなくてはならない存在です」。
高橋春織(たかはし・はおり)
生年月日:1997年2月5日(20歳)
出身地:東京都
血液型:A型
【CHECK IT】
’12年に「放課後はミステリーとともに」でテレビドラマ初出演。’13年には「ちゃお」連載漫画「ドーリィ♪カノン」の実写ドラマ版で、初主演となる奥田奏四役を好演。’14年には映画「誘拐少女」で映画初主演を務めた。「三井住友カード『三井住友VISAカード』」、「NTTdocomo 新料金『U25』篇」のCMに出演し注目を集める。’17年に公開された映画『一週間フレンズ。』に山岸沙希役で出演。’17年4月から「ZIP!」(日本テレビ)にZIP!ファミリーとして出演中。
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