FRESH IDOL pax puella

2016年 8月 10日

PHOTO=古賀良郎　INTERVIEW=斉藤貴志

東北発の洗練された”小さな女神たち”
第2弾シングルは「リングを駆けろ！」

――“pax puella”は“世界に平和をもたらす小さな女神たち”といった意味だそうですが、このグループ名になることをどう思いました？

YURIKA「最初は意味を聞いてなくて『何だ？』と思いました。ラテン語だそうですけど、言葉自体が聞いたことないし、まず“パクスプエラ”と覚えられなくて(笑)」。

MIU「意味を聞いて考えたら、自分たちに合ってるような気がしました。“女神”といえば私たちは女の子だし、“世界に平和をもたらす”というのも、これから頑張っていけば、応援してくださる方たちに曲を届けて心が幸せになっていただけるのかなと思って」。

――まさにそういう期待が込められた名前なんでしょうね。特に女神っぽいメンバーは誰ですか？

YURIKA「NANAMIちゃんやYUINAちゃんだと思います。NANAMIちゃんは美少女でスタイルも良くて歌もうまくて、ホント女神そのもの。ゆいなっちはお嬢様なんですよ」。

YUINA「いや、違います」。

YURIKA「だから、女神っぽいところがあります」。

NANAMI「ツイッターの写真がいつもすごいです」。

YURIKA「おうちがちょっと写っていると、そこがね。洋服もいつもかわいくて、ブランドものをたくさん着ているし」。

――NANAMIさんは女神の自覚は？

NANAMI「全然ないです。中身は女の子じゃないと思うので(笑)」。

YURIKA「オジサンだよね(笑)」。

MIU「渋いものをいっぱい食べてます。梅干しとか」。

YURIKA「ビーフジャーキーとか。でも、みんなもさきイカとか大好きです」。

MIU「いつも車のなかがイカくさ～い(笑)」。

YURIKA「楽屋もくさ～い(笑)」。

――女子小中学生のグループなのに、チョコレートとか食べないんですか？

YURIKA「そういうのではないんですよね」。

MIU「エビを干した感じのとか」。

NANAMI「YUINAちゃんが持ってきてくれるんです」。

YUINA「全部NANAMIちゃんの影響ですね」。

HINA「私はホヤが好きで、1週間に2回は必ず食べます。『食べた～い！』って感じで」。

――リーダーのYURIKAさんは頼れる感じ？

NANAMI「レッスンのときとか、いつも怒ってくれます」。

YURIKA「ハハハハ(笑)」。

――厳しいんだ。

NANAMI「はい。でも、普段話しているときは面白いし、ムードメーカーです」。

HINA「面倒もいっぱい見てくれて、やさしいよね？」。

NANAMI「東京に来たときのホテルでは、いつもYURIKAちゃんがいろいろしてくれます」。

YURIKA「みんなで泊まっていて」。

MIU「この前は寝かしつけてもらいました(笑)。イベントが終わったあとって興奮が高まったままなので、お風呂から出ても寝られないんです。2時間ぐらい目がポーッとなってる感じですけど、YURIKAちゃんが『寝なさ～い』って」。

――朝もYURIKAさんがみんなを起こしたり？

YURIKA「うわっ！　朝は苦手なんです(笑)。NANAMIちゃんが最初に起きます」。

MIU「NANAMIちゃんはすごいです。パッと目が覚めて」。

NANAMI「寝てから5時間経つと、勝手に起きちゃうんです」。

YURIKA「リーダーはちょっとヤバイです(笑)」。

HINA「『YURIKAちゃーん』って起こしても、『うーん……』と言って、ずっと寝てる(笑)」。

YUINA「起きたとしても、違うところに移動して、また寝て(笑)。その繰り返しです」。

――あと、MIUさんだけが小学生ですね。

YURINA「かわいいです」。

MIU「みんなお姉ちゃんです。楽屋で『うるさーい！』とか注意されます(笑)」。

NANAMI「うるさいので(笑)」。

YURIKA「眠たくなると急激にうるさくなります」。

HINA「自分が眠くなると、すごく甘えてくるんですよ。『HINAちゃ～ん』って近寄ってきて。それがかわいいです」。

MIU「無意識なんです。眠たくなったときは覚えてません(笑)」。

――それで、2ndシングルに「リングを駆けろ！」が来たときはビックリじゃなかったですか？　ボクシングをイメージした歌で。

YURIKA「ビックリでした。私はボクシング用語をまったく知らなかったので、“右ストレート”とか“アッパーカット”とか『何を言ってるのかな？』と思いました」。

――HINAさんは趣味が“サンドバッグの打ち込み”になってますが。

HINA「小さい頃から空手をやっていて、サンドバッグを叩くのは大好きで、ほとんど毎日叩いてます。でも、ボクシング用語はあまり知らなくて、振りが入ったときに面白いなーと」。

NANAMI「私も“ジャブ”とか“フック”とか全然わからなくて。PV撮影の前日にネットでやり方を調べました」。

――じゃあ、タイトルとか「銀河的（ギャラクティック）なマグナム」の元ネタも知りませんよね？

YUINA「マンガなんですよね？」。

NANAMI「ファンの方から聞きました」。

YURIKA「ライブでお客さんが『ギャラクティカマグナム』とよく言っていて、『そういうことだったんだ』とわかりました」。

――歌うときは気合いが入るでしょうね。

YURIKA「とにかく“カウンター！”とか“右ストレート！”とかは叫んで、カッコよく歌いました。気合いを込めて」。

PVでパンチを打つシーンを撮って
次の日に筋肉がムキムキでした(笑)

――「戦う相手が誰かも知らされないままで」というフレーズもありますが、みんなは何かと戦っている感覚はありますか？

MIU「私は体力がないので、住んでるマンションの周りを夕方ぐらいに30分ぐらいグルグル回って、体力を付けてます」。

――体力がないと、ライブでもキツイですよね。

MIU「最後の曲ら辺になってくると、『ハァ、ハァ、ハァ……』ってなっちゃうんです。顔もボーッて感じになってくるので、そこを直したいと思って、マンションの周りを歩いてます」。

YURIKA「歩いてるの!?」。

MIU「走ったり、歩いたり(笑)。疲れたら歩いて、大丈夫なときは走って」。

YURIKA「疲れて歩いていたら、意味ないよ(笑)」。

HINA「私はレッスンが遅いときとか、すごく眠くて。車で揺られて寝ちゃうと、いつも家で起きられなくなっちゃうんです。だから眠くならないように、自分で顔を叩いたりしてます(笑)」。

YURIKA「私は勉強があまり得意じゃないから、テスト前はちゃんとやる気を出して、頑張ろうかと思ってます。毎日は勉強しませんけど、テスト前だけは(笑)」。

YUINA「私はさきイカも好きですけど、甘いものやお菓子が大好きなんです。食べすぎて太ると、すぐ顔に出るので、あまり食べないようにしています。でも、無意識に食べちゃいます(笑)」。

NANAMI「体育のプールの授業で、日焼けするから見学しているんですね。そうすると、体育館を25分間ずーっとグルグル走らないといけなくて。先生が見ているから休めないし、体力も付けたいんですけど、夏はほぼ毎日でキツイです。でも、頑張ってました」。

――NANAMIさんはスタイルを保つために戦っていたりは？

NANAMI「いや、何を食べても太らないんです」。
YURIKA「うらやましいです……」。

――「リングを駆けろ！」のPV撮影もかなり体力を使ったのでは？

YURIKA「私とみゆっぴは汗っかきなんです。動いたらすぐ汗が出ちゃって」。

MIU「『ティッシュくださーい！』と言ってました」。

YURIKA「ティッシュをいっぱい使いました。合間にはクーラーの前で、ずっとうちわを扇いでいて」。

MIU「撮った場所がすごく暑かったんです」。

YURIKA「リングは照明も当たっていたから余計に暑くなって、そこでたくさん踊ったから、もう大変でした」。

YUINA「私は全然筋肉がないので、パンチを打つのがすごく苦手で。ヘタっぴなシーンばかり撮ってたんですけど、次の日に筋肉がムキムキになってました(笑)」。

HINA「サンドバッグを叩くシーンで最初はヘタな設定で、逆にサンドバッグに反動でボーンとブッ飛ばされるんですけど、空手をやっていたので、ヘタにやるのがちょっと大変でした」。

YURIKA「HINAちゃんは１人だけうまかったです。パンチがシュッとなって」。

――カップリングも2曲ありますが、プロデューサーの坂本サトルさんから言われたことはありました？

NANAMI「私たちはみんなクセの強い歌い方をするので、『Speed of love』はそのクセをなくして歌うように言われました。慣れてないから難しかったです」。

――「Speed of love」では「男の子達ってなぜいつまでも5才のままなの？」と歌ってますが、学校でそういうことは思います？

NANAMI「男の子の精神年齢は低いかな(笑)」。

YURIKA「学校でも戦いとかやっているから(笑)」。

――今年の夏はこの曲を引っ提げて、イベントにも出演していて。

NANAMI「フェスが楽しいです。去年まったく出られなかったので。他のアイドルさんともご一緒できるし」。

YURIKA「私たち、けっこうオタクな部分もあるので(笑)」。

NANAMI「わーすたさんとか、スパガ（SUPER☆GiRLS）さんとか好きです」。

――仕事以外でも楽しみなことはあります？

YURIKA「この5人で花火とスイカ割りをしたいです。スイカを食べたいし(笑)、花火は爆竹をやりたいです」。

MIU「今、ディズニーランドで夏祭りをやってるじゃないですか。友だちが4日間泊まりに行くんです。そのおみやげが楽しみです」。

――自分が行くわけではなくて(笑)。

MIU「いつもおみやげを大量にもらえるので、今回は何があるかなって」。

――では将来的には、pax puellaをどんなグループにしていきたいですか？

YURIKA「私たちの曲には上から目線な歌詞があったり、他のアイドルさんと違う部分があるんですけど、そういうところをたくさんの皆さんに聴いていただきたいです。子どもさんも大人の方も、年齢に関係なく。世界にも羽ばたいていけたらなと思います」。

YUINA「いろいろな世代の方に愛されて、グループ名の通り世界を平和にするグループになりたいです」。

pax puella（ぱくすぷえら）

東北在住で中2から小5までの5人組。2015年にmImiとしてメジャーデビュー。2016年3月にpax puellaと改名して活動開始。坂本サトルが全面プロデュース。5月25 日に1 stシングル「1！2！3！」をリリース。

【CHECK IT】
2ndシングル「リングを駆けろ！」を8月17日（水）に発売。「バズリズム」（日本テレビ系）でPOWER PLAY。「にいがたメチャカワch」（テレビ新潟）の8月エンディングテーマ。2nd singleリリース直前ライブ！「GO FOR IT」を8月14日（日）にヤマハ銀座スタジオで開催。

詳しい情報はpax puella 公式サイトへ



「リングを駆けろ！」
Type-A（CD+DVD）￥1,944（税込）
Type-B（CD）￥1,080（税込）
Type-C（CD）￥1,080（税込）