PICK UP IDOL 植村あかり（Juice＝Juice）
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW＝柳真樹子
ドラマ「武道館」最終回直前！
不動のセンター・碧役を振り返る！
――「武道館」の小説の存在はご存知でしたか？
「昨年、ファンの方から本を頂いてたんですが、ドラマが決定して、すぐに読み始めました。宮崎由加ちゃんと金澤朋子ちゃんと一緒に、ドラマへの出演を喜んでいたのを覚えています」。
「最初にメンバーたちで『どの役だろうね？』って想像した時、NEXT YOUと同じ５人組のアイドルグループでまだ武道館に立ったことがないというのがすごく共通しているなと思いました。その中で、私に合いそうなのは碧ちゃんなのかなってメンバーからも言われてました。原作では、鶴井るりかちゃんが最年少だったので、ひょっとしたら「私はるりかちゃんかな？」って一瞬思ったんですけど、碧ちゃんでした。以前、Juice=Juiceで『恋するハローキティ』っていうミュージカルをやらせていただいたんですけど、その時も菅野アリサちゃんというクールな女の子の役をやらせていただいたんです。ちょっと率直に言えないみたいな不器用な子だったんですけど。『武道館』でもそういう役柄の子で、『私、こういう役演じることが多いな』って思ってました」。
「全然違いますよ！ Juice=Juiceの時と、多分、違いますね。けっこう大幅に（笑）！」。
――碧ちゃんを演じる難しさはどこですか？
「あーちゃんあんまり口数が多い方ではなくて、台詞的にも『うん』とか『え？』とかちょとしたセリフが多かったんですよ。でも、先日放送された日高愛子ちゃん（宮本佳林）とのふたりでのシーンでは、すっごい熱く語るんです。セリフで１ページまたいだ台本で、『長いっ！』ってその時は思って（笑）。そういう長ゼリフのシーンが４つくらいあったはずなんですけど、けっこうざっくりカットされていて（笑）。一生懸命覚えたのに～～！ 結構、ダメージ食らうなって思いました（笑）。でも、そういうのがドラマなんだなって学びました！
――ドラマの中ではアイドルの裏側が割と出ている部分がありますけど、NEXT YOUを演じてみて知った、発見、衝撃、カルチャーショックってありました？
「劇中で傷害事件が起きた話は、私たちも握手会の警備の強化をやらせていただいたので、それを実際に受けたグループさんって、たぶん私たちが演じるよりも全然重みが違うと思いました。本当に予想していなかったことが起きると絶対混乱しちゃうと思います。そういう部分ではファンの方もアイドルも予想外のことはいつでもでも起こりうると。だから、警戒じゃないけどちゃんと考えていけたらいいのかなって思います」。
――NEXT YOUの皆さんが悩んでいることで共感できたことってあります？
「共感できるというか、アイドルあるあるなんですけど、『あ～こういう子よくいるな』っていうのが坂本波奈ちゃんの役です。ちょっとお金に困っていて、兄弟もすごい多い中でアイドル活動して苦労しているみたいな女の子。家事とか洗濯もこなして、アイドルもこなしっていうこともよくあるでしょうし、そこは『あ～、あるな～あるな～』って。私、一人っ子なのであんまりわからないんですけど、でもそういう子もたくさんいるなって。いちばん現実味のあるストーリーが坂本波奈ちゃんかなって思います」。
「例えば、ダンスレッスンのシーンとかがあると、水とか置いてるじゃないですか。それが、普段売ってる商品名じゃなくて、ちゃんとドラマの世界のオリジナルで作っている商品名で。本当は存在しない、食品のメーカーのを小道具さんが作っていたりとかが衝撃でした！」。
――実際にはない細かい小道具に注目したんだ？
「あれがもうビックリしました。『え？なにこれ？』みたいな。欲しかったな～！ そういうのがいっぱいあるんですよ！もう全部言いたいくらいだけど、技術がまずすごくってビックリしました」。
――注目するところが細かいね（笑）。
「ドラマの中での雑誌とかで、NEXT YOUの取材の内容とか書いてるんですけど。取材内容はスタッフさんが作ってくださっているんですけど、ちょっとふざけたことを書いていたりとかするんです（笑）。ドラマの中では文字が小さ過ぎて見えないんですけど。メンバーでパラパラって見たときにめちゃくちゃ爆笑しちゃって、そういうスタッフさんの個性とかが出てる小道具ってすごいなって思いました」。
――スタッフさんの配慮が面白かったんだね。
「面白かったし、みなさん優しくて。外での撮影があった時に、外が寒いからコーヒーが冷たくなっちゃってたからって、温めてまた持って来てくれるんですよ。それがすっごい嬉しいっていうか、優しい気遣いしてくださって…本当にいいスタッフさんたちに恵まれました！」。
「特別です！」
――NEXT YOUとしてではなく、Juiceにとってはどんな想いがあるの？
「やっぱり先輩方、モーニング娘。さんだったり℃-uteさんだったりBerryz工房さんだったり、そういうグループの先輩たちの武道館ライブを観に行ったときに、すごいグループの強みを見せつけられますよね。例えばモーニング娘。さんだったらフォーメーションがすごいはっきり見えて、あんなに大きい武道館のステージでも映えて見えるんですよ。アンジュルムさんだと、大人数でステージで端から端までも使い切るみたいな。パワー感があってすごい印象に残っています。Juice=Juiceは５人なので、パフォーマンスをどう見せようかなって悩んだ時、同じ５人の℃-uteさんの武道館ライブを見せて頂いたんですが、すごい印象を受けたシーンがありました。いつか、先輩方みたいな演出もしてみたいなと思ったりしてます」。
――NEXT YOUがで歌う時に、Juice=Juiceと違って見せるように気をつけた点は？
「『Next is you!』で歌っている時はメンバーでも言ってるんですけど、『その役柄にちゃんと入りきろう』って言っていて。例えば堂垣内碧ちゃんなら、クールであんまり笑わない子なので、そういうことも踏まえてます。この前、ハロー！プロジェクトのコンサートの時に、℃-uteの鈴木愛理さんが、「碧ちゃんは全然笑わないね」みたいなことを言っていて、そう見せられているんだったらよかったのかなって思いました」。
「ほかのアイドルの子がドラマを観ているっていうのも、結構、聞くことが多くて。本当にそれが光栄というか…。たぶんファンの皆さんとアイドルをやってる皆さんの見方ってちょっと違うので、そういう部分ではアイドルの子にドラマに共感してもらえたら嬉しいです！」。
――NEXT YOUファンは「ネクス中毒」。あーりーは何中毒？
「犬中毒です！ 犬がすごい好きなんですけど、図鑑とかをファンの方からプレゼントで頂いたりして、それがめちゃくちゃ嬉しくて！ この子は飼いやすいとか、この子は性格がこうだ、みたいなことも書いてあったりして。そういうのを知るのが大好きです！ 私、勉強とかは得意じゃないし、苦手意識強めなんですけど、犬のことに関しては学びたいなって自分から思っていて。それが違う部分で活かせたら本当はよかったんですけど（笑）。犬でもっといろんなことを知っていきたいなって思います」。
――中毒っぷり伝わりました（笑）。職業変わっちゃいそうな勢いだけど…（笑）。
「私、トリマーさんになりたいんですよ！ なので、犬のこともどんどん知っていきたいし。あ、でも『職業アイドル』は全然続けますけど（笑）。昔からトリマーさんも憧れの存在だったので、犬のことを握手会とかで聞かれて「この子飼ってるんだよね」とか「どの子飼えばいいかな」とか、そういう話になったら、すごいテンション上がるんだろうな～。犬に関しては本当に中毒並みに大好きだなって思います！」
Juice=Juice・植村あかり（うえむら・あかり）
生年月日：1998年12月30日（17歳）
出身地：大阪府
血液型：O型
【CHECK IT】
2013年に結成されたJuice=Juiceのメンバーとして活躍。同年9月に「ロマンスの途中／私が言う前に抱きしめなきゃね／五月雨美女がさ乱れる」でメジャーデビューを果たし、同年、第55回日本レコード大賞の新人賞を受賞。初主演ドラマ「武道館」（フジテレビ系）に出演中。現在、秋に日本武道館の公演実現を目標に、全国220公演ライブを回る「Juice=Juice LIVE MISSION 220～Code2～」を開催中。
NEXT YOUとして歌う「Next is you!」MVはこちら！
