けやき坂46 かけのぼるまでまてない! 佐々木美玲
PHOTO=堀内亮 STYLING=松島美紀(MARU)
HAIR&MAKE=大矢佑奈(kind) TEXT=斉藤貴志
キラキラどっち?
今回のターゲット
佐々木美玲
満開だった桜と明るい笑顔が見事にハマった佐々木美玲。神カットの連発。まさに連載二巡目のテーマ“キラキラ”そのものでした。
――“キラキラ”というと、まず何が思い浮かびますか?
「プラネタリウムとか? 行かないんですけど、部屋がプラネタリウムになって、夜そのまま寝られたら幸せだなと、最近よく思います」。
――星の海を見ながら眠りにつきたいと。
「そうなんです。だから、今年のお誕生日に家庭用のプラネタリウムをお母さんに買ってもらう予定です。小さいの(投影機)を床に置くとオリオン座とかを映し出す感じで、『めっちゃいいなー』と思って」。
――現役高校生の美玲さんですが、学校でのキラキラした思い出はありますか?
「修学旅行でハワイに行ったのが、すごく楽しかったです。船に乗って海に行って、イルカや海ガメが泳いでいるのを見ました。運が良かったみたい。結構遠かったんですけど、ちゃんと見えました」。
――他にも日本ではできない体験をしました?
「私は日ごろ、ごはんはどれだけ多くても食べられるんです。でも、ハワイではやっぱりボリューミーで。ハンバーガーのセットを頼んだら、おいしいから食べたいのにお腹が限界で、初めてかと思うくらい残しました。日本だったらLサイズでも食べられますけど、メガサイズという感じでしたから」。
――飲み物も日本のサイズ感と違いますよね?
「私はあまり飲み物は頼まなかったんですけど、友だちが『Sサイズが日本のLサイズくらい』と言ってました。甘いものもいっぱいあって、パンケーキも食べに行ったら、ひと皿をみんなで分けてちょうどいいくらいでした」。
――ひらがなけやきに入ってからのキラキラ体験は、どんなことがありますか?
「初めて漢字欅さんと会ったとき、もうキラキラがハンパなかったです。『まぶしい!』と思いました。リハーサルで初めてご対面して、みんな緊張してシーン……って感じで。たぶん、ひらがなけやき全員、『わーっ、本物だ!』と思っていました。オーラがありましたね~」。
――個々に話したりもするようになったと思いますが、特にキラキラぶりがすごいと思ったメンバーはいますか?
「みんなですけど、今泉(佑唯)さんの笑顔はキラキラでした。あと、(石森)虹花ちゃんの目! 初めて会ったとき、虹花ちゃんが自己紹介でまず『私のことを知ってますか?』と笑顔で和ませてくれたのが印象に残ってます。今もすごくやさしくて、いい先輩です」。
――漢字欅以外では、テレビとかで観てキラキラしてると思った人はいます?
「私、武井咲さんがすごく好きで、デビュー当時から、出てらっしゃるドラマは絶対観ます。どんな役でも光っていて、憧れですね」。
――ひらがなけやきで、オーディションの頃からキラキラしてると思っていたようなメンバーは誰ですか?
「加藤史帆ちゃんです。2次審査からずっと一緒で『すごくかわいいなー』と思ってました。『この子は絶対受かるだろうな』と。私より番号がひとつ前だったんですよ。史帆ちゃんの番号が(合格で)呼ばれたときは『やっぱり』と思いましたけど、『その次だった私は大丈夫かな?』と、すごく心配でした」。
――結果、美玲さんも受かりましたが、ライバルと考えたらプレッシャーですよね。当時から話をしていたんですか?
「してました。一緒の席に2人で座っていたので、お昼ごはんを食べながら『(審査は)怖いね~』とか。最終審査まで一緒にいて、私は緊張してばかりいました」。
――ひらがなけやきができてから、史帆さんの印象が変わったりは?
「あまりないです。でも、見た目とはギャップがあります。本人もよく『クールに見られがち』と言ってますけど、本当に純粋でやさしいんですよね。それがまたいいなと思います」。
――他のメンバーも、史帆さんのことをそう言いますよね。
「あと、ガラスのハートで傷つきやすいんですけど、ちゃんと自分で立ち直って頑張っているのも、すごいなーと思います。意識も高いです。美容とか、見習わないと」。
――美玲さんもキラキラするために頑張っていることはあります?
「ポジティブに生きることです。何があっても程よく適当に。“いい加減”という意味ではなく、自分のモチベーションが下がらないように。イヤなことがあっても、すぐ忘れるようにしています。寝る前に『忘れよう。忘れよう』と思って」。
――気分転換のために何かしたりも?
「音楽を聴くことが多いです。リトグリ(Little Glee Monster)さんやAAAさんを聴いて『やっぱりいいなー』と思って、また頑張る気持ちになります」。
――アガる曲を聴いて?
「バラードをよく聴きます。AAAさんのすごく切ない曲があるんですよ。今、曲名が出てこないんですけど(笑)。DVDでライブバージョンを聴くと、お客さんの歓声も聞こえて『すごいな』って思います。『いつか私たちもこういうふうになりたいな』という」。
――ひらがなけやきの1stワンマン前は大変だったと思いますが、そういうふうにモチベーションを高めていたんですか?
「あのときはそこまで限界でもなかったです。みんなもやっていることなので、ちゃんとやらないと。それより、1周年の代々木(第一体育館)でやったダブルダッチはアセりました。ダンスナンバーでできる特技が私にはなくて。何とかダブルダッチをやろうとギリギリまで練習して、リハーサルでも失敗したり上手くいったり。『本番はできるのかな?』と思って怖かったんですけど、できて良かったです」。
――美玲さんもステージではキラキラしてました。
「うーん……。とにかく全力でやるようにしてます。イベントでは曲数も少なくて全曲全力でも体力は全然持ったんですけど、私たちだけのワンマンでは11曲歌って、体力がないことに気づきました。全部全力をキープしないといけなくて、最初だけ全力であとから下がっちゃったらダメですけど、それがすごく難しくて」。
――ライブの最後のほうは……。
「もう死にそうでした。『最後だから頑張ろう!』と思っても、ジャンプしようとしたら全然できなかったり。バテてくると歌も音程が不安定になっちゃいました。だから、私的には悔いがあります。『もっとできたのに……』って。2日目は『絶対に最後までちゃんとやろう!』と気持ちを入れ替えて、ちょっと体が軽くなりましたけど、一度しか観ない方もいるじゃないですか。『1回1回を大切にしなきゃ』とすごく思いました。体力も付けて」。
――体力を付けるためにやっていることもあるんですか?
「最近、腹筋してます。寝る前に30回だけですけど。Zepp Nambaでのライブに向けて、ちょっとでも変われたらと思って」。
――「不協和音」収録の、柿崎芽実さんとのペアPVも好評ですね。
「『Magic Girl』をやりました。マジックをどうやったかはナイショですけど(笑)」。
――習得するのは難しかったんですか?
「マジックは初めてでしたけど、教えていただいたので難しいことはなくて。ただ、表情で表現するのが難しかったです。ダンスを頑張ったりするのと違って、『映像でどう笑ったらいいのか?』『どう映るのか?』というのが」。
――相方の芽実さんは、美玲さんにはどんな存在?
「よく『年が離れてそう』と言われますけど、芽実は高1だから意外と2つしか変わりません。SHOWROOM審査のときから、すごく好きでした(笑)。当時から加藤史帆と連絡を取っていて、私はひたすら『10番の子がかわいい!』と言ってました。お人形さんみたいで、初めて会ったときから『こんなにかわいい子がいるの?』と思っていたので」。
――美玲さんもひらがなけやきでは若いほうなんですよね。
「下から三番目です。あまり若く見られませんけど(笑)。だから最近、もうちょっと若い格好をしようと頑張ってます。今まで私服では脚を隠してきましたけど、たとえば高本彩花は1コ上なのに私より若く見えたりするので、私も見習って脚を出そうかな。今しかできないことなので」。
佐々木美玲(ささき・みれい)
ニックネーム:みーぱん
生年月日:1999年12月17日(17歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
けやき坂46(ひらがなけやき)
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乃木坂46に続く“坂道シリーズ”第二弾として結成された欅坂46の新グループ。別称・ひらがなけやき。そのオリジナル曲「僕たちは付き合っている」が収録された欅坂46の4thシングル「不協和音」が発売中。Zeppツアーを敢行中。次回は5月31日(水)Zepp Nambaで開催。earth music&ecology KANKO Labelのビジュアルキャラクターに就任。冠番組「欅って、書けない?」(テレビ東京/日曜24:35~)が放送中。初のラジオレギュラー番組「欅坂46 こちら有楽町星空放送局」(ニッポン放送/金曜24:20~)がオンエアー中。
詳しい情報は欅坂46公式サイト