FRESH ACTRESS 松風理咲
PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志
「グッドパートナー 無敵の弁護士」の小学生役で注目
実は高1でデビューしたばかりの美少女
――岐阜出身ということですが、地元はどんな場所ですか?
「住宅街で家が多いけど、まあまあ田舎です(笑)。岐阜は自然が豊かで、山も多いです」。
――そういう環境で、どんなことをして遊んでました?
「小さい頃はけっこう外で遊んでました。近くの公園に行ったり、川に入ったり。中学生になったら、家のなかで過ごすことが多くなりました。土・日に友だちとショッピングモールに行くぐらいで」。
――趣味や特技が多いですよね。乗馬はどこで習ったんですか?
「地元で近くに教室があって、小学校高学年から通っていました。最初は馬がすごく高くて怖かったんですけど(笑)」。
――ピアノは?
「もう記憶にないぐらいからやってます。中学のときは合唱コンクールで、ずっと伴奏を弾いてました」。
――他にもスキー、水泳、英会話、鼓、一輪車が特技に挙がっていますが、習いごとが好きだったんですか?
「はい。きっかけは母に『行ってみれば?』と勧められたからなんですけど、私、自分が上手にできないとイヤで。水泳もピアノも姉が先に進んでいたこともあって、続けました。ある程度うまくなると、すごく楽しくなります」。
――事務所にスカウトされたときの状況は覚えてますか?
「学校帰りでした。部活が終わって、友だちと帰っているときに声を掛けられて、ビックリしました」。
――自分でも芸能界に興味はあって?
「全然なかったです。部活のテニスを一番頑張っていて、テレビもあまり観てなくて。だから、スカウトされても実感が沸かなかったというか」。
――堀北真希さんや桐谷美玲さんがいる事務所ですが。
「もちろん堀北さんたちのことは知ってましたけど、事務所がどうとか、何もわからなくて」。
――その頃は将来どんな仕事をやりたいと思っていたんですか?
「学校の先生になりたかったんです。中学校の先生がいいなと思って。文系なので、国語か社会か」。
――勉強はちゃんとやっていたんですね。
「理系は苦手ですけど、文系はけっこう得意なのでやってます」。
――じゃあ、スカウトされても事務所に入るまでは悩んだり?
「はい。先輩方の現場を見て、やってみたいと思うようになりました。桐谷美玲さんの雑誌の撮影や堀北真希さんのドラマ『まっしろ』の撮影を見たんですけど、今までドラマを『どう撮っているんだろう?』とか考えたこともなくて。実際に見てみると、同じシーンを少しずついろいろな方向から撮ったりしながら、ひとつの作品にしていくのが『すごいなー』と思いました」。
――初ドラマとなった「グッドバートナー 無敵の弁護士」では小学生の役でしたが、ランドセルは何年ぶりに?
「小6以来で4年ぶりでした。『ああ、こういう感じだったんだ』って、忘れていたから新鮮でした」。
――大人びた子どもの設定でしたが、それでも小学生っぽさを意識して演じたりも?
「みんなでごはんを食べたり、楽しんでいるシーンは、そのままやると落ち着いた感じに見えちゃうから、無邪気に弾けてやるようにはしました」。
――理咲さん自身は落ち着いているように見えますが、普段は弾けることも?
「基本的に、そんなには(笑)。自分から行ったりするより、1人で座っていて周りから声を掛けてもうらことが多いです。でも地元に戻ると、友だちが小学校から中学校まで一緒だったので、ワーッとテンション上がったりもしました」。
――ドラマの撮影全般を通じて、特に印象深かったことというと?
「家にお父さんの事務所の弁護士さんたちが来たときは、すごい大人数で撮って。今まではお父さん、お母さんか、お手伝いのグエンさんや家庭教師の先生とのシーンばかりだったので、いろいろな方と演じられて楽しかったです。大人の方が多くて緊張しましたけど」。
――グエンさんが作った設定のベトナム料理は、実際に食べました?
「はい。おいしかったです。母が一度ベトナム旅行に行ったとき、帰ってきてから『これがおいしかった』って、たくさん作ってくれたんですけど、ドラマで出たベトナム料理は本格的で、パクチーとかいろいろなのがありました」。
――オンエアで演じている自分を観ると、どんな気持ちに?
「『ここはもうちょっとこうすれば良かったな』とか。自分で観てわかることもあって、実際に映像になると、想像していたのとはけっこう違うと思いました」。
――自分が芸能人になった実感も沸きました?
「うーん……。あまりなかったです(笑)」。
夏は1人で渋谷に洋服を買いに
行けるようになりたいです(笑)
――WEBシネマ「そちらの空は、どんな空ですか?」では、香港ロケもあったんですよね。
「初めて行って、夜景がすごくきれいで、楽しかったです」。
――広東語をしゃべるシーンもあって。
「日本語にない発音もあって、ちょっと違うだけで意味が全然変わってしまったりするので、すごく大変で。いっぱい練習しました」。
――海外でホームステイした経験はあるんでしたっけ?
「中2の夏にアメリカで1ヵ月ホームステイしました。ロッキー山脈の近くのコロラド州で。姉も行ったことがあったので、私も行こうと思いました」。
――1ヵ月のなかで、どんな出来事がありました?
「英会話は習ってたんですけど、初めは英語が全然聴き取れなくて。でも、アメリカにいると耳が慣れてきて、スピードが速くてもわかるようになりました」。
――WEBシネマの新作の撮影も控えているそうですが、演技を始めた頃に比べて、自分が変わってきたと思うところはあります?
「最初は他の方たちが掛け合いをしているシーンにいても、ずっと立っているだけだったんですけど、自分の台詞がないところでも、少しずつ動けるようになりました」。
――この4月に高校進学と同時に上京してきて、地元との違いはどんなところで感じますか?
「地元は田舎で、みんな車で移動しているし、学校もバスより自転車通学が多かったんですけど、東京ではみんな電車で、毎日1時間ぐらいかけて来てる子もいたり。それはすごいなーと思いました。満員電車では私もギューギューになりました(笑)」。
――渋谷のスクランブル交差点は、やっぱり驚きました?
「一回修学旅行で来たことがあって。班で行ったんですけど、人がすごくて、あっちから来たり、こっちから来たりするので、バラバラになっちゃって。それぐらい人が多くて、前も見えませんでした」。
――寮生活で困ったことはあります?
「整理整頓が苦手なんです(笑)。出したものをしまったりするのができなくて。部屋で勉強すると『明日も学校だからいいや』と思って寝ちゃって、朝起きたら学校に要らないものは全部出しっぱなしで行っちゃったりするので(笑)」。
――洋服も脱いだら脱ぎっぱなし?
「洗濯は好きで、わりとしているんですけど、そのあとで干しっぱなしになっちゃったり(笑)」。
――夏休みも近づいてきましたが、去年の夏はどう過ごしてました?
「徳島の母方の実家に行って、ずっといとこと遊んでました」。
――宿題は早めに終わらせるほう?
「先に終わらせて、あとは楽しみます。でも、中学では夏休み明けにテストがあって、後半はテスト勉強をしないといけなかったので大変でした」。
――今年の夏休みにしたいことはありますか?
「地元に帰ったら久々に友だちと会って花火大会に行きたいです。あと、高3の姉が8月から1年間、留学に行くので、それまでに2人でどこかに遊びに行けたら」。
――東京でやりたいことは?
「私、あまり1人で服を買いに行ったりしないので、ちょっと渋谷で買ったりできるようになりたいですね」。
――109とか行ったことは?
「ないです。地元では遠くても名古屋とかで、友だちには『東京であそこに行った?』とか聞かれますけど、行ってなくて(笑)。原宿は修学旅行で行って、すごく派手というか、ポップな感じがしました」。
――演技の向上のためにやろうと思うことも?
「映画やドラマはできるだけたくさん観て、いろいろな女優さんや俳優さんの演技を見て勉強してます」。
――どんな映画が勉強になりました?
「もともと黒木華さんが好きで、『母と暮せば』を観て感動しました。黒木さんは柔らかい、やさしい感じの演技をされるのに、グサッと心に響くのがすごいと思います。私も演技が上手になりたいです」。
松風理咲(まつかぜ・りさき)
生年月日:2001年1月17日(15歳)
出身地:岐阜県
血液型:B型
【CHECK IT】
2015年10月に「東京メトロFind my Tokyo.『私を惹きつける池袋』篇」CMでデビュー。ネットシネマ「そちらの空は、どんな空ですか?」に出演。2016年4月クールのドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日系)でドラマデビュー。
詳しい情報は公式HPへ