2017年上半期公開映画で観るべき若手女優
歳をとるごとに、1年が本当に早くなったと感じる。
気温も20度を超える日が多くなり、服装も半袖に替わりすでに夏気分である。
今回は、2017年上半期に公開された映画で目立った印象を残していた若手女優をPICK UPしてみようと思う。
1、清原果耶 「3月のライオン前編・後編」 川本ひなた役
羽海野チカ原作のベストセラーコミックを実写化した作品。
主人公である17歳の将棋のプロ棋士を演じたのは神木隆之介で、その孤独な主人公が、次第に大切な人たちと思うようになる川本3姉妹のひとりが川本ひなた役の清原果耶である。
原作同様、ほんわかあったかとした川本3姉妹のひとりを演じきれていたと思う。姉役の倉科カナとの息もぴったりと合っていて、本当の姉妹と見間違えるくらいであった。
感情的に泣きじゃくったり、家族に見せる思春期さながらの意味ありげな悲しげな表情などを使い分ける様は、まさに等身大の学生だから出来る演技なのだと思った。
映画を観ながら『かやちゃんこんな表情も出来るのね……』と驚かされた演技は必見である。
2、橋本環奈 「ハルチカ」 穗村千夏役
大ヒット青春小説の実写化。ストーリー自体は、廃部寸前の吹奏楽部を、橋本環奈演じる穗村千夏と佐藤勝利演じる上条春太が存続させようと部員集めに奔走するというありきたりな展開である。なぜ、この作品をPICK UPしたかと言うと、橋本環奈のキャラクターに度肝を抜かれたからである。
美少女なのに男勝りな性格が、これほどまでに素晴らしいものだとは……。今まで気づかなかった自分を恥じたい。春太がドジったりするたびに蹴ったりぶったりする男勝りな千夏が本当に良かった。でも、そんな性格の千夏でも悩んだり落ち込むときがあって、そのときにみせた物思いにふける表情と普段の感じとのギャップがたまらなくて、思わずため息をついた。
新たな橋本環奈を観れる1本となっている。
3、飯豊まりえ 「きょうのキラ君」 岡村ニノン役
誰もが憧れるラブストーリーを数多く生み出してきたみきもと凜が原作の大ヒットマンガを実写化し、そのヒロイン・岡村ニノンを演じたのが飯豊まりえである。
他人と関わることが苦手で、現代風に言うと〝コミュ障〟役を演じた飯豊まりえだが、口調や仕草など少しオーバーな気がしたが、普段の飯豊まりえとかけ離れた姿をみて役になりきってるなと感じた。
そんな彼女が、主人公の吉良ゆいじ(中川大志)と出会い恋をすることにより、徐々にあか抜けていく様は本当に恋する女子を見ているようでキュンキュンが止まらなかった。
個人的ではあるが、上半期観た恋愛映画でいちばん面白かった。
上半期は、恋愛映画で印象に残るものが少なかったので、下半期は若手女優がヒロインを務める恋愛映画でキュンキュンさせていただきたい……。
上記に書くほどでもなかったが、「帝一の國」エンドロールで永野芽郁がED曲に合わせて踊るのがものすっごく可愛かった。
ライター・YKDM