PICK UP CASTER 加藤多佳子
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=田中裕幸
早朝番組”Oha!4″スポーツキャスターとして活躍中
シーズンが始まれば巨人戦を欠かさずに観戦
――『Oha!4 NEWS LIVE』は始めてからもう随分長くなりましたね。
「はい、もうすぐ4年になります!昼夜逆転生活も長くなりました」。
――今は、平日は昼間に寝る生活?
「そうですね。でも昼間も番組のロケやナレーション収録が入ったりすることもあります。それからプロ野球のシーズン中は、日テレG+の『GIANTSプレゲームショー&UNDER ARMOURプレゼンツ GIANTSポストゲームショー』の取材などで、東京ドームの巨人戦に行っています」。
――G+の番組は他のキャスターと交互で出演していたようですが、自分の出演日ではない試合も全て見ているんですか?
「はい。野球の試合ってほぼ毎日あるので、『この試合がカギになった』とかそういう流れを見ておくのは大切。ビジターのゲームでもできる限りテレビで観るようにしています」。
――そんなジャイアンツは、高橋由伸監督の一年目が終わりました。2位ということで悪い成績ではないけれど、ファンとしてはちょっともやっとしたところは残るシーズンだったのかも。
「本当に勝つことって難しいのに、勝って当たり前みたいに見られる中でやっている巨人の選手の方々って大変だなと思います。特に監督は負けた試合はその責任を負わされてしまう。今シーズンもここで由伸さんが監督ではなくて選手でいたら…という場面も観ていて何度もありました」。
――由伸監督を取材したことは?
「直接インタビューしたことはありませんが、グラウンドで取材していてもすごくいい人で、しかもかっこいい。顔が小さくてスタイルがよくて、あとドラフト会議の時もスーツ姿がとても似合っていて、さすがだと思いました」。
――40代でも安定のルックスの良さです。
「番組中、球場周辺でファンの方にインタビューする際も、由伸監督のファンってすごく多くて、監督になった今シーズンも由伸さんのユニフォームを着ている人がすごく多かったですね。現役の時から好きという方、特に年配の女性など、息子のように入団した時から応援している方もたくさんいらっしゃいました。本当は選手として観たいという気持ちもありながら、もちろん監督になっても応援する…。特にファンの方の思い入れが強い存在なのかなと思いますね。あ、今のがリポーターっぽいコメントでしたね。『ルックスがかっこいい』だけだと、ただのファンみたいですよね(笑)」。
――(笑)。G+の番組ではジャイアンツファンへのインタビューが多いですが、東京ドームではファンが球場に来る時間くらいまではどんなことをしているんですか?
「ナイターがある日って大体12時くらいから選手が出てきて練習しているんですが、できるだけ早く行って、みなさんの様子を見て、『この選手ってこういう表情で出てくるんだ』とか『この選手とこの選手は仲がいいんだ』といった情報まで、そういうことを見ているだけでも役に立つこともあります。最初の頃はスポーツに詳しくなかったので、空いている時間は球場に足を運ぶということだけでも吸収できることは多かったです」。
――『Oha!4 NEWS LIVE』の中でもニュースを“伝える”ということにおいて、やはりいろんな情報を把握していると説得力が変わってきますよね。
「はい。ちょっとした読み方に違いが出てくると思います。特に野球ファンは熱心で知識が豊富な方が多いので、そういう方から『大丈夫?』と思われないように読みたいと心掛けています。自分も普段からスポーツ番組をなるべく観るようにしているんですけど、自分が観ていても、これってよく知っていて読んでいるんだなというのと、ただ原稿を読んでいるだけというのもわかってしまうので、そこは気をつけたいと思います」。
今の一推しは牧野真莉愛ちゃん!
プライベートはハロプロを中心に回っている!?
――ところで加藤さんが今プライベートで凝っていることは?
「今年に入ってからジムに通い出しました。ランニングがもともと趣味だったのですが、多い時に週3回くらい通っていて、ランニングバイクをよく使っています。目の前にiPadを置いて、大好きなハロー!プロジェクトのライブの映像を流し続けて走っています。そうすると結構長い時間でも苦痛じゃないんです!」。
――自分の好きなこととくっつけると長続きするのかもしれません。
「家にいる時もハロー!のライブのDVDや録画した番組をずっと観ているので、それとジムで走ることを合体させると、効率よく鍛えられるなと思って(笑)。ごはんを作っている時も、1時間くらいキッチンに立っているので、iPadを立てかけてDVDなどを観ています。(ハロプロの動画番組の)『ハロ!ステ』がちょうどいいんですよ!1時間くらいで。毎週それを観ながら食事を作っています」。
――そんな加藤さんが最近推しているハロプロメンバーといえば?
「なんといっても牧野真莉愛ちゃん(モーニング娘。’16)です!もうモーニング娘。になるべくして生まれてきた気がして、『待ってました!』という感じです」。
――それはどういうところが?
「見た目的なところもそうなんですけど、あの子きっと生まれた時から、学校でもお家の中でもアイドルだと思うんですよ! 職業としてアイドルを頑張っている感じじゃなくて、本当に“なるべくして今ここにいる”という感じで、そういう子って意外といるようでいないんですよね。年齢が自分とちょうど一回りくらい違って、それくらい離れていると、もう愛おしくってしょうがないんですよ!あのビジュアルをもってしたらちょっと嫌味な感じが出ても仕方ないかもしれないのに、それを全く感じさせないのはすごいなと思います。歌も伸びしろがあると思うし、間違いなくハロプロの顔になって引っ張っていってくれるんじゃないかなという期待があの子には持てますね!」。
――すごく熱さが伝わってきます。
「あと本当に“好きでやってくれている”というのが伝わってきて。エース的な意味では後藤真希さんが出て来た時のような『キタ!』という感じがあるんですけど、真莉愛ちゃんの場合、道重さゆみさんくらいにモーニング娘。を愛してくれている感じもすごく出ていて、『この子は信じられる!』と確信しました。他の子が信じられないわけじゃないんですけど(笑)」。
――牧野さんは自分の可愛さをどこまで自覚しているのかわからない、天然素材感がありますね。たとえば同じく次世代のハロプロエースと言われるJuice=Juiceの宮本佳林さんは、自分がどういう見え方になっているか、それをよく理解している、プロフェッショナル感がありますが。
「佳林ちゃんは女優だなって思いますね。武道館公演での佳林ちゃんのMCで『パフォーマンスで信頼関係を築いて、もう一度見たいと思ってもらえることが最大のレスポンス』と語っているのを聞いて、ファンが何を求めているのかをわかった上で、それを汲んだ上で言っているのがすごくわかる。人の期待に応えるというのは完全にできることではないので、もう女優だなと思います。それは自分を演じているという意味ではなくて、『こうあるべき』という自分の理想に徹して、そこに向けて高めていこうとしているということです。これはもう才能です。さすが“佳林ちゃんさん”ですよね!」。
――そんな加藤さんのハロプロ愛を生かしたラジオ番組や雑誌取材などの仕事も数多くありましたが、今後もハロプロ関連の仕事もどんどんやっていきたい?
「お仕事の場でもしゃべりたいと思う一方で、実は仕事にしたくないという気持ちもあります。あくまで“自分は一ファン”というスタンスで。ライブには観客として観に行きますし、もしライブを観させていただくことがあっても、できるだけ楽屋挨拶にも行きません。失礼になるかもしれないけど」。
――こだわりは強いですね。
「あと自分が番組などでしゃべることで、どのメンバーのことも傷つけないようにしたいと。だから『DD(メンバー誰のことも好きなファン)ですよね』とよく言われるんですけど、実は自分の中ですごくこだわりはあるんです。番組ではできるだけみんなを褒めるようにしています」。
――もし批判的な思いを持つことがあっても。
「それは絶対に言いません。すごくいろいろ思っていることはあるかもしれないけど(笑)、絶対に言いません!」。
――ところで今はスポーツ中心の加藤さんですが、この先も極めていきたい?
「ここまでいろいろやらせてもらったので、それは思っていますが、2020年の東京オリンピックの時に何かしら関わっていたいと思います。それがどういう形か、もしかしたら裏方としてかもしれないですけど、そういう気持ちはあります!」。
――では近い将来の目標としては?
「近い将来の目標…うーん。悩むということは、なんにもビジョンがないみたいだなぁ(笑)。でもそれだけ今がすごく充実しているからかもしれません!」。
加藤多佳子(かとう・たかこ)
生年月日:1989年10月29日(27歳)
出身地:秋田県
血液型:A型
【CHECK IT】
現在、『Oha!4 NEWS LIVE』(日本テレビ系、月~金曜4:00~)にスポーツキャスターとしてレギュラー出演中。プロ野球シーズン中は、CS 日テレG+『GIANTSプレゲームショー&UNDER ARMOURプレゼンツ GIANTSポストゲームショー』にレポーターとして出演。
詳しい情報はオフィシャルブログへ